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H・B・ウォリスのプロダクションの下でM・カーティスが演出するという、かつてのWB調のいささか暗いムード漂う青春流浪篇がプレスリーの主演四作目。安酒場でバイトし家計を助ける青年プレスリーは高校をそのため二度も落第。父を恨んでヤクザの仲間入り(兄貴分に悪役時代のW・マッソー)をするも、恋人C・ジョーンズの援助もあって、ニュー・オリンズのナイトクラブで歌うチャンスを得、そンでヒットを飛ばして更生を果たす......と言うお話で、H・ロビンズの原作を上手くプレスリーの柄に合わせたようだ。なんせ歌手となる役だから彼も思う存分唄って、その内容もニュー・オリンズという舞台柄、ブルージィなものやR&Rが多く、ファンにはたまらない。ぐれかける若者役ってのも当時のプレスリーには``ぽい''役だったのだ。が、この後すぐ彼は入隊して、戻ってきた時には、まるでよい子のイメージを担わされることになる。