J・V・ドルーテンのファンタスティックな同名舞台劇を、R・クワインが映画化したもので、クワインの「殺人者はバッヂをつけていた」(54)でコロムビアのお抱えスターとなったK・ノヴァク(当時、クワインと浮名があった)が主演の魔女に扮する。現代のニューヨーク。美術店を経営するギリアン(ノヴァク)は実は魔女。彼女は階上の出版屋シェパード(スチュワート)に恋をし、魔術をもって彼の心を射止める。だが、現代の魔女に関する研究書を執筆中のシドニー(コヴァックス)が現れた事から、ギリアンはシェパードに魔法をかけ出版中止にさせようとするが......。現代に生きる恋する魔女を、ノヴァクがその妖しい魅力で好演。その叔母E・ランチェスターや、弟J・レモンなど、コメディ・リリーフの顔ぶれも楽しい限り。演出的に工夫の見られる作品ではないが、ストーリー展開と、キャスティングの妙味、それにJ・W・ハウの捉えた美しい...