グッド・ドクター 名医の条件

ショーンとリアの結婚パーティーの最中に、リムとヴィラヌーヴァが休憩室で刺される。２人を刺したのはヴィラヌーヴァの元恋人オーウェンだった。オーウェンが警備員の銃を奪って発砲、病院内に潜伏したためにコード・シルバーが発令され、ＳＷＡＴが到着する事態に。ヴィラヌーヴァは一命を取り留めたが、リムのオペは難航する。オペに当たっていたショーンは、弟が転落死したときのことを思い出してパニックになり…。

ショーンとアレックスは指導医の居室を２人でシェアする。聖ボナベントゥラ病院には新米レジデントのダニエル・ペレスとダニカ・パウエルが入った。ショーンはパウエルとアッシャーを、アレックスはペレスとジョーダンを指導することに。そんな中、ショーンはブレットの心臓移植を担当するがドナーの心臓が使えなくなり、ブタの心臓を使う選択をする。だが、パウエルは動物を犠牲にするのはモラルに反すると言い出し…。

足首を骨折した夫婦カウンセラーのジュリアン。インスリンを打つ時間を間違えて低血糖になりフラついたという。時間の感覚がゆがんでいるらしく、脳のＭＲＩ検査をすると頭頂葉に腫瘍が見つかった。入院したジュリアンは自分の専門知識を活かし、ショーンやアッシャーらにカップルがいい関係を続けるコツなどを助言する。そんなジュリアンの腫瘍摘出はうまくいくものの、オペ中に心肺停止に。なんとか一命を取り留めたが…。

歴史的な戦闘を再現して楽しむクラブで花火が暴発し、肩を負傷したチャーリー。衛生兵だったパウエルが治療に当たるが、アッシャーは、パウエルが軍人になる道を選んだことを理解できない。一方、素敵な女性と一夜を過ごしたアレックスが病院に着くと、ボートのプロペラで左足首を切断されたアンディが運び込まれていた。再接合を試みるため、足の回収を指示されたジョーダンとペレスは、次第に距離を縮めるが…。

今日はハロウィーン、病院のスタッフたちも仮装して働いている。刺激伝導系に異常がある少女スカイラーは、ペースメーカーを埋める手術をすることになるが、遺伝子検査をすると、鉄が過剰に蓄積されるヘモクロマトーシスと判明する。一方、ショーンは、リムのマヒは脊髄の圧迫のせいなので手術で治ると主張するが、グラスマンたちはリスクの少ない手術プランの検討を求める。ショーンは必死にいい案を考えるが…。

サンノゼを熱波が襲い、最高気温が４０度を超える中、聖ボナベントゥラ病院は停電した老人ホームの入居者３２人を受け入れることに。その中で９０歳のエドナが頻拍で心停止する。心臓マッサージで蘇生するも肋骨が折れたためＣＴを撮ると、肺から腹部にかけて腫瘍が見つかる。そんな中、病院が停電し非常電源が作動。サーバーが次々に落ちて、リアは奮闘するが、病院は電力を確保できなくなりオペにも支障が出始め…。

アンドリュースの別れた妻で産婦人科医のイザベルが、不妊治療で六つ子を授かった妊婦ジーナをアンドリュースに託す。予定より１１週早いが、胎児６人のうちひとりに心不全のリスクが見つかったため、帝王切開で全員誕生させる必要があるからだ。アンドリュースはチームを編成、泣き声を上げればひと安心の新生児たちは、泣き声を上げるまでベビーＡ～Ｆの名前が付けられ、帝王切開後にＮＩＣＵでのケアが行なわれる…。

腹痛でＥＲに来たナヴィーン。エコーで腫瘤が見つかるが、開腹するとそれは腫瘤ではなく５年前の虫垂炎切除手術の際に置き忘れられたガーゼだった。ガーゼは臓器に浸潤していて、ショーンたちは切除できない。妊娠を望んでいたナヴィーンだが、ガーゼ除去のために子宮を全摘出するかどうかの選択を迫られる。一方ギクシャクしたままのショーンとリムを見かねたグラスマンは、２人の関係を修復するようリムに助言する。

妊娠が難しいと言われたリアは、気晴らしのために物件を見て回る。修繕が必要な古い家に惹かれるが、ショーンは費用や安全性が気になって気乗りしない。一方、トレーニング中にケガをしたテディ。ケガは軽かったが、テディは弟サイモンの指導のもと５カ月で３０キロ以上減量しており、鼠経ヘルニアになっていた。ヘルニアの手術は成功したが、オペ中に不整脈が起きる。その原因は過食症の吐き戻しによる栄養失調だった。

前回から３カ月後。リムは杖を突いて歩けるようになっていた。リムの家に頻繁に泊まっているがプロポーズの返事をまだもらえていないクレイは、リムから同棲を申し込まれ、喜んで受け入れる。一方、妊娠初期を乗り越えたリアだったが、瘢痕組織の影響が見られた。主治医は問題ないと言うが、子宮破裂の可能性が６５パーセントあるとみたショーンは修復手術を提案、手術は成功するが腹腔内出血が起こってしまい…。

ショーンとリアは旅行に行く。リゾートでマタニティー・マッサージを受けながらリラックスするのを楽しみにしていたリアだったが、道中で犬がはねられる事故を目撃。犬を動物病院に連れて行き、近くのモーテルに泊まることに。ショーンは犬のために手術法を考え、グラスマンまで呼ぶ事態になる。一方、アレックスは作業中の事故で体に木と金属の破片が刺さった庭師を診る。除去手術をするが、全部取り切る前に容体が急変し…。

休暇を取ったアレックスの代わりにリムが観察処分中のペレスとアッシャーを監督しつつ、心筋壊死が進行したボブの手術に取り組む。心臓移植が必要なボブだが、適合するドナーが現われるまで心臓が持たず、リムはパッチを使う心室形成術を決断。リスクが高すぎるというアッシャーの批判を押し切って執刀する。一方、グラスマンは、自宅のシロアリ駆除のため、ショーンとリアの家に数日避難するが、突然ある連絡が入り…。

ショーンは、キャンプ中にさびたくぎを踏んだ少年リッキーを担当する。リッキーの両親ヴィクターとシェリーは、育児の考え方の違いで言い争ってばかりいる。リッキーのくぎ抜き処置は無事に終わるが、容体が急変。脳食いアメーバによる脳浮腫が起きていた。そんな中、グラスマンから「子どもが生まれると夫婦関係が変わる」と言われたショーンは、子育てに関してリアと考え方が違う点を３９個リストアップするが…。

ジョーダンの祖母エブリンが聖ボナベントゥラ病院のＥＲにやって来る。ジョーダンは突然のことに驚くが、エブリンは収縮性心膜炎を起こしており、心膜がかなり石化していた。ジョーダンは心膜の完全切除を提案するが、リムにリスクが高いと却下される。幼いころから人の２倍努力しろとエブリンに言われてきたジョーダンは、祖母に認めてもらおうと空回り。しかし手術に行き詰まったリムが、ジョーダンのプランを採用し…。

ジャレッドが富豪ローランドのコンシェルジュ・ドクターとして聖ボナベントゥラ病院に現われる。ジャレッドを解雇したアンドリュースだが、ローランドからの寄付金を期待して、野生動物に襲われたローランドの手術にジャレッドを参加させるなど厚遇する。一方、アレックスは、元妻ミアのかつての浮気相手ジョーを診察することに。ジョーは平滑筋肉腫で手遅れだと診断されており、アレックスに助けを求めに来たのだが…。

医療過誤で訴えられたショーン。グラスマンがショーンに付けた敏腕弁護士ジャネットは、ショーンを６カ月監督下に置く条件で医療過誤保険から賠償金を支払う和解案を出す。ショーンは屈辱を感じるが、敗訴すると医師を続けられなくなる可能性もあると聞き、和解に応じるか悩む。しかしジャネットの部下で強迫性障害（ＯＣＤ）があるため法廷経験のないジョニの考えを気に入ったショーンは、ジョニに弁護を依頼する…。

ジャレッドが１年目のレジデントとして復帰する。ジャレッドの指導医となったショーンは、ジョーダンと３人で骨折した高校生ヤラを診る。トゥレット症候群と診断されているヤラは突然笑い出すチック症状があり、学校でからかわれていた。しかしＭＲＩ検査で、トゥレット症候群ではなく視床下部過誤腫と判明。ショーンは安全な治療法を提案するが、ジャレッドがヤラに過誤腫切除で症状が治まると勝手に話してしまう…。

胸の痛みを訴えてＥＲを訪れたハーパー。ハーパーは進化生物学者としてクローバーの環境変化適応の研究をしていたが、新型コロナウイルス感染症の後遺症で認知機能に問題が生じ、休職している。検査をすると生まれつき心臓に難があるファロー四徴症と判明。突然死のリスクがあり、心臓修復手術を２回行なう必要があるが、１回目の術中にけいれんの発作が起き……。リムは認知障害を克服して復職を希望するハーパーに寄り添う。

リムとアンドリュースは、溶接中の事故で金属板が骨盤に刺さり、救急車で運ばれてきた瀕死のブレイディを診る。胴体が真っ二つにちぎれかかっている状態だ。下半身切断が妥当とするアンドリュースに対し、温存を考えるリム。先に出血のひどい胸部の手術に取り掛かった２人は、その間に下半身再接合の方法を見つけるようレジデントたちに命じる。彼らは分担を決めて案を出すが、ジャレッドは自分の案に自信が持てず…。

アンドリュースの元患者で疣贅状表皮発育異常症（ＥＶ）のエディに十二指腸の腫瘍が見つかり、手術で切除することになる。ＥＶのため顔や手足が樹皮状のイボで覆われていながら、すべてを神の恵みと捉えて前向きに生きるエディの姿にモーガンやジョーダンは明るい気持ちになるが、アッシャーは素直に受け入れられない。エディの十二指腸の腫瘍はアンドリュースの手術で無事成功するが、術後に血栓が生じて急変する…。

運転ミスでハンドルに額をぶつけたカートが来院。額は軽傷だったが、娘ヘイリーはカートの頭部の検査を要請。その結果、前頭葉を圧迫する腫瘍が見つかる。手術を拒否していたカートはグラスマンに脳の特性を説明され、彼に執刀を依頼する。一方、肉腫を患う幼い患者ニコは、延命のための手術で転移が見つかりオペを中止することに。アンドリュースは悲しむ両親を説得し、駐車場でニコのためのイベントを開催する…。

リアは陣痛が始まり、出産のために入院する。そんな中、患者を搬送していたペレスがトンネル内の多重事故に巻き込まれて重傷を負う。ペレスを含む５人を迎えた聖ボナベントゥラ病院の外科医たちは対応に追われることに。痛みでショック状態になりそうなペレスは、薬物依存を克服するためにオピオイドなしの処置を頼むが、普通の鎮痛剤では効果がない。ジョーダンはオピオイド系のフェンタニールを投与すると決める…。