上州無宿紋次郎は日野宿の貸元で十手預かりの井筒屋仙松を殺害した罪により召し捕られ、三宅島へと流される。島の生活は余りにも苦しく、余りにも悲惨であった。飢えを凌ぐ道は、島の人の情に縋り、仕事を与えて貰うことだけだった。この島に紋次郎が来ることになったのは、兄貴分の左文治が、お夕を手込めにしようとした井筒屋仙松を斬ったことを紋次郎に告げ、病床の母を一人残して行かねばならぬ身を嘆いたからだ。紋次郎は左文治の身代わりに自首することを心にきめ、左文治は母の死に水を取ったら、本当の下手人だと名乗り出ることを誓うのだが…。(C)東映