評論家たちに絶賛された、アリス･フレイザーのコメディショー「容赦ない現実」。そのテーマはペーパータオルから、“善意”を持って接してくれた人への殺意をどう抑えるかにまで及ぶ。面白くも悲しいショーが描き出すのは、彼女のありのままの崖っぷち人生だ。すべてを失った時、私たちはどうすればいいのか。仏教徒は怒りに対してどう対処するのか。そして、葬式でのシャボン玉の活用法など。「容赦ない現実」で語られるのは、悲しいけれども思わず笑ってしまう、そんな人生の一片である。