Dr. HOUSE ―ドクター･ハウス―

死刑囚クラレンス（ゲスト･スター、LL･クール･J）が幻覚を見て倒れる。突然であり原因不明だ。難解さと面白さに惹かれてハウスは診断を買って出る。キャメロン医師は患者の治療を拒否しする。より生きるにふさわしいガン患者を治療するべきだと思うのだ。ここに疑問が発生する。ある人の命は他の人の命より重いのだろうか？

末期ガンの９歳の少女アンディが幻覚に襲われて運び込まれる。ウィルソンに説得されてハウスが担当するが、ハウスとチームは幻覚の原因を突き止めるのに苦労する。アンディは不治の病という現実を驚くほど冷静に受け止めている。その様子にハウスは少女の勇気が本物なのかと疑い、ある病の症状ではないかと考える。

カディの家の屋根から作業員アルフレドが転落し、小指が異常に変色する。アルフレドは若いメキシコ人で家族の唯一の稼ぎ手だ。カディはチームに参加して原因を探ろうとする。チームの努力にもかかわらず右手全体が感染する。アルフレドの近所を訪れた一行は、家族のためにより良い生活を求める若者の希望を理解し、命取りになりかねない病の手がかりを得る。

大学を卒業したばかりのカーネルは、卒業パーティーで発作を起こし、プリンストン･プレインスボロ病院に運び込まれる。父親ケンが病床に現れると、親子が互いの生活について嘘をついていたことが明らかになる。医療チームがカーネルの病の謎を解く情報を得られるかどうかに、親子の間の不信感が影響を及ぼす。

有名なプロ自転車選手がレース中に倒れて運び込まれる。薬物使用について嘘をついていると考えるハウスは、治療を嫌がる。

末期のエイズ患者であるゲイの男性カルヴィンが、ハウスを家の前で追い詰めて、HIVとエイズ以外の何が病の原因なのか調べてくれと迫ってから、ハウスの足元に倒れる。カルヴィンはハウスに暴力をふるわれたと主張し。カディはハウスに、ステイシーに事実を告げるように指示する。倫理にもとる方法で入手したステイシーの個人情報を持って、ハウスはステイシーの家で会う。ハウスはステイシーがネズミを駆除する手伝いをするため、狭い屋根裏でぴったりと寄り添うことに。一時的に体が不自由になっている夫のマークには面白くない事態だ。

幼い２人の娘を持つ母親ケイラが、子供たちの学芸会の最中に胃痛で倒れ、プリンストン･プレインスボロ教育病院に担ぎ込まれる。半年後、ケイラの死と遺族の訴訟を受けて、医療ミスがあったか審査する懲戒委員会の聴聞に備えて、チェイスとハウスはステイシーと協議する。

場外馬券売り場でレースを見ていたハウスの目の前で、ギャンブラーのアニカ（ゲスト･スター、シンシア･ニクソン）が倒れる。彼女の症状と倒れた直後の様子を不思議に思ったハウスは、プリンストン･プレインスボロ教育病院に運ばせて診断にあたる。アニカがこれまでにも多様の悩みを訴えて複数の医師に診察を受けていることが発覚し、ハウス以外の全員はミュンヒハウゼン症候群、つまり嘘の症状を訴えて医療関係者の関心をひく大ほら吹き症候群だと考える。

ジャーナリストのフレッチャー･ストーン（ゲスト･スター、マイケル･オキーフ）は、編集者の引退パーティーで倒れて、頭をテーブルに打つ。意識を回復するが、言葉は意味をなさず、プリンストン･プレインスボロ教育病院に運び込まれる。ハウスとステイシーはハウスの医療費補助制度の請求額の正当性を主張するために出張中で、チームはハウスなしで診察しようと苦闘する。一方、ハウスとステイシーはまだ互いに思いを秘めていることに気づく。バルチモアで嵐に遭って航空便がキャンセルされ、ホテルの一室に泊まることになり、事態はいよいよ意味深に。

不妊治療薬を使用している若い主婦マーゴ（ゲスト･スター、ジュリー･ワーナー）は、原因不明の痙攣で交通事故を起こし、プリンストン･プレインスボロ病院に運び込まれる。マーゴの症状は悪化し、ハウスとチームはハンチンソン病ではないかと考える。マーゴは疑心暗鬼になり、チームは病の原因はさらに追い求め、そして人は誰も嘘をつくと思い知らされる。

重度の火傷を負った若者が病院に運び込まれる。血液検査に異常が見らる。ハウスとチームは厄介な難問に直面する。通常の検査方法が使えない火傷の患者をどのように診断すればいいのだろうか？

ハウス医師は10代のスーパーモデルをヘロイン中毒で治療するが、その過程で、この少女について驚愕の秘密を発見する。一方、ハウスの脚の痛みが増しているのは神経の再生を意味しているとウィルソンは期待を抱く。

ヘンリー（ゲスト･スター、ハワード･ヘッセマン）は発作に襲われるが、発作が起きている最中は自分で気づかない。ハウスが診断にあたる。チームの鑑別診断によるとバクテリア感染症だが、治療の効果が出る前にヘンリーは心臓発作に襲われ、心臓移植が必要になる。感染でヘンリーが死ぬ前に心臓提供者を探すうち、ハウスはある臓器提供者を発見する。だが、この女性は原因不明の病で死んだため、提供に適さないとされていた。

ボブは妻マリア（ゲスト･スター、サマンサ･マシス）と寝室でレイプごっこ中に呼吸困難に陥り、プリンストン･プレインスボロ教育病院に運び込まれ、ハウスとチームの新しい患者となる。症状は貴金属中毒だが、検査の結果は一致しない。チームが診断の手順を踏んでいく中、ハウスは患者に妻から性病をうつされたのだと話し、診療室は大騒ぎになる。

メリンダ（ゲスト･スター、ミシェル･トラクテンバーグ）は反抗的な10代の少女。心臓移植の後で摂取している薬品のために免疫不全状態となり、無菌室で生活していたにもかかわらず、アレルギー反応でショック症状を起こす。ハウスとチームが原因の調査に乗り出すが、メリンダと過保護な母親（ゲスト･スター、メル･ハリス）とメリンダの恋人の仲裁役となってしまう。

プリンストン･プレインスボロ教育病院は腫瘍科の慈善パーティを開催し、皆がポーカーに興じている。そこに特に異常でもない症候を呈する６歳の少年が運び込まれる。さらに詳しい話を聞いたハウスは直ちに診断にかかる。この独特な症状を以前にも見たことがあるのだ。その時は年老いた患者が命を失っていた。

若い女性ハンナは10日間眠ることができないでいる。睡眠薬を１ビン飲んでも眠れず、病院に運び込まれる。

15歳の信仰治療師ボイドが入院。神と話せると言うボイドの治療にハウスが乗り出す。頭がいいペテン師だとハウスは考えるが、それはボイドがウィルソンのガン患者に触れてガンが寛解してしまうまでだった。

２部構成の第１部。頭部への銃傷で重態の警察官が運び込まれる。症状の１つは原因不明の笑いを止められないことで、ハウスはフォアマン医師を警察官のアパートに送り、手がかりを探させる。警察官の病状が悪化するにつれ、フォアマンも同じ初期症状を呈し、ハウスとチームが診断できるまで、警察官と同じ隔離室に入れられる。

２部構成の第２部。警察官は死亡。フォアマンは失明、筋拘縮症、激痛と、同じ病状を体験していく。フォアマンは自分が死に向かっているのを認めて、生前の償いをしようとする。父親（ゲスト･スター、チャールズ･Ｓ･ダットン）に電話し、父親は病床に訪れる。ハウス、キャメロン、チェイスは全てを試し、ついにフォアマンを別の病気に感染させることまで試みる。

若い母親カーラは、赤ん坊をお風呂に入れている最中に発作を起こし、赤ん坊は危うく溺れかける。カーラの発作の原因を究明できないハウスとチームは、原因を探ると同時に、赤ん坊の蘇生をはかる。母親と赤ん坊が合併症を引き起こすと、カーラの夫は難しい決断を迫られる。

ハリケーン･カトリーナの被災者である16歳の少女が、罹災の幻覚に悩まされているとハウスの前に現れる。連れて来たのはハウスのかつてのバンド仲間クランドル（ゲスト･スター、Ｄ･Ｂ･スウィーニー）で、娘だと最近知ったのだと言う。ハウスは脚が普段より痛むのにもかかわらず、診断することにする。旧友が詐欺にあっていないと確認するために父子鑑定検査をしたいとハウスは言うが、クランドルは拒絶する。

舌が膨れ上がった男性ヴィンスをハウスとチームが診察中に、ハウスに恨みを抱くかつての患者ジャック･モリアーティ（ゲスト･スター、イライアス･コティーズ）が乱入、ハウスを銃で撃つ。ハウスはＩＣＵの病床からヴィンスの治療を続ける。病院の警備員に撃たれてベッドの手錠でつながれたモリアーティと同室だ。不思議なことに、撃たれて以来ハウスの脚の痛みは弱まっている。