オール・オア・ナッシング ～アーセナルの再起～

アーセナルＦＣにとって極めて重要なシーズンが始まり、かつてのようにプレミアリーグでトップ４入りするというプレッシャーがミケル・アルテタ監督にのしかかる。夏に新たな選手たちが加入したにも関わらず、３連敗して最下位になるアーセナル。そんな中、エミレーツ・スタジアムでノリッジ・シティと対戦するチームに期待が高まる。

世界で最も熱い試合の１つ、それがノース・ロンドン・ダービーだ。ホームのエミレーツ・スタジアムで熱狂するファンたちの前で、地元のライバル、トッテナム・ホットスパーと戦う準備をするアルテタ監督と、若手チーム。欧州選手権のヒーロー、ブカヨ・サカに、シーズン初のゴールを決めるというプレッシャーがのしかかる。一方、キャプテンのピエール＝エメリク･オーバメヤンにとっては、この試合は単なるチーム同士の戦い以上の意味を持つ。

シーズン開始２ヵ月が経ち、一連の試合に快勝したアーセナルが、アウェーのきつい試合に向けて準備する。ゴールキーパーのアーロン・ラムズデールは自分の足場を固め、チームのディフェンスを強化。ディフェンダーのキーラン・ティアニーがケガに苦しむ中、新たに加入したヌノ・タヴァレスが初のスタメン出場で輝く。次のリバプール戦で、10戦負けなしの記録が破られるのか？

ファンの人気者、オーバメヤンがキャプテンをはく奪され、様々な憶測が飛び交う。彼がチームと練習しなくなったことで、ブラジル人選手ガブリエウ・マルティネッリなど、他の選手たちに目が向けられるようになる。クリスマスが近づき、新型コロナが大混乱を引き起こす中、プレミアリーグの覇者、マンチェスター・シティ戦に向けて準備するアーセナル。だがミケル・アルテタが、自宅隔離を余儀なくされることとなり…

新年が始まり、１月の移籍市場が開かれる。ミケル・アルテタにとってはチームを再建するチャンスだ。アーセナルは優勝杯を懸けてＦＡカップ、ＥＦＬカップで戦い続けると同時に、リーグのトップ４入りも目指す。一方、マスコミの関心事はオーバメヤンの今後についてで、クラブ側は元キャプテンの処遇について決断を迫られる。

オーバメヤンが去り、静かだった移動市場が終了した後、ファンからも評論家からもプレッシャーを感じるミケル・アルテタ。自宅では妻と子供たちが、彼の大変な仕事について語る。ピッチでは、チャンピオンズリーグ出場の夢を持ち続けるチーム。ディフェンダーのベン・ホワイトは、ファンからのリスペクトを得ようともがく。再び対戦する強豪リバプールとの試合で、チームの勢いがそがれる可能性が出てきた。

敗戦が続き、トップ４入りが危うくなってきたアーセナル。ケガで主力選手らを欠く中、ミケル・アルテタはチームに勢いを取り戻すため、まだ経験が浅い選手たちに目を向ける。そして同じくトップ４入りを目指すチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドとの対戦で、ミッドフィールダーのモハメド・エルネニーとストライカーのエディ・エンケティアをスタメン入りさせる。

シーズンがドラマチックな終わりに近づく中、ノース・ロンドンの宿敵、トッテナム・ホットスパーが、アーセナルのチャンピオンズリーグ出場を阻むべく立ちはだかる。終盤戦に向けて準備し、最後まで諦めずにプレーするしかない中、アーセナルは底力を発揮するのか、それとも若手中心のチームには荷が重すぎたという結果に終わるのか？