世界探険史上に名高い2人のイギリス人、リチャード・バートンとジョン・スピークの苦難と栄光、波瀾に満ちたその半生の映画化。19世紀ビクトリア朝大英帝国--世界の冠として君臨し、植民地開拓と冒険家の活躍が華やかなりし時代。物語は、当時実在したこの2人の冒険家のナイル川源流を突き止めるためのアフリカ大陸路4700キロに及ぶ探険行を描くとともに、1世紀余りを経て今なお謎とされているビクトリア湖発見の“真実”に迫るスペクタクル・ドラマ。そしてそのミステリアスな史実を核に、友情、確執、愛といった人間ドラマを描く。内容はそれなりには出来上がってはいるが、全体的に見ると、あと一歩といった感じの作品である。